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◇9月4日

9月は防災月間。日頃の備えは問題ないでしょうか?
オリーブでは9月のプログラムの中で2回、防災への意識を高める機会を作りました。
一つはリカバリー講座の中で、避難の際にもしかしたら経験するかもしれない非常食について、どのようなものがあるかを確かめ、実食を行いました。
缶詰のパン、わかめご飯、お汁粉をいただいて、色々なものがあるんだね~と皆でびっくりしたものです。

リカバリー講座
リカバリー講座

「試食してみて意外においしくてびっくりした」
「甘いものが苦手だったけど、お汁粉がおいしかった」
「缶詰でもこんなにたくさん種類があるなんて!」
…等々、驚きの連続でしたよ。

もちろん、非常時のことなので実際には、味を楽しんでいる余裕はないことの方が多いとは理解しつつ、それでも、こうやって普段から色々な目線で防災への意識を高めておくことは重要だと改めて感じた一日でした。

◇9月20日

また、防災センターへも行ってきましたよ。
以前に行った他のメンバーから話を聞いていた人も、
「実際に行ってみて震度7を疑似体験したことはとても良い経験になった」と話していました。
「実際に起きたらパニックになるだろうな~」とも。

防災センターへ行こう
防災センターへ行こう
防災センターへ行こう

当県でも災害が相次いだ今年、これ以降は何もなく平穏な日々が続く、あるいは一刻も早くそうした日々が被災地に戻ってきてくれることを改めて願う体験となりました。

リカバリー講座

◇5月31日

年に数回、藤木先生を講師に迎えての講座を行っています。
今月はリカバリー講座の講師として登場して貰いました。

この日のテーマは、
「精神の健康を危うくするようなことに耐えられる力」
精神科医でたくさん本も出されていた、故中井久夫先生の言葉を紹介する回でした。
15項目ありますので少し長いですが、こちらでも紹介してみますね。

リカバリー講座
  1. 分裂する能力、そして分裂にある程度耐えうる能力
  2. 両義性(多義性)に耐える能力
  3. 二十拘束への耐性
  4. 可逆的に退行できる能力
  5. 問題を局地化できる能力
  6. 即座に解決を求めないでいられる能力、未解決のまま保持できる能力
  7. 一般に嫌なことができる能力、不快にある程度耐える能力
  8. 一人でいられる能力、(+二人でいられる能力)
  9. 秘密を話さないで持ちこたえる能力
  10. いい加減で手を打つ能力
  11. しなければならないという気持ちに対抗できる能力
  12. 現実対処の方法を複数持ち合わせていること
  13. 徴候性へのある程度の感受性を持つ能力
  14. 予感や余韻を感受する能力
  15. 現実処理能力を使い切らない能力

…こちらも改めてここに書きながら、若干頭が痛くなってきましたが(苦笑)、文字情報だけでは難しいですよね~。
メンバーからも少々、
「難しかった」
「実はちょっと眠気が…」
なんて声も実はありました。

リカバリー講座

しかし、ここに先生の解説やメンバーとのディスカッションも加わって、

「面白かった。調子が悪くなった時の自分のサインも改めて気付けた」
「自分にはこの能力は強いな、これは弱いなというのが分かった」
「仕事をしていた時の自分とか、今の自分に当てはまるなとか、色々感じるところがあった」

…などの声も聞くことが出来ました。
ちょっと一見は取っつきにくい難しめの内容も、講師役のスタッフとメンバー皆の力があれば、攻略出来るはず!
また多くの方のご参加をお待ちしています。

そして難しい話ばかりではなく、
こんな感じで皆でゲームをして楽しんでいる場面もたくさんありますからね!

カードゲーム「ピッグ10」
カードゲーム「ピッグ10」

これは「ピッグ10」というカードゲームで、
10の数字に自分が揃えるのと、他の人が揃えるのをどう邪魔するか、策略が必要なんです。
頭を使うけどそこが面白い、楽しい、と時々皆で笑い合いながらやっています。

リカバリー講座「薬剤師さんと話そう」

◇3月29日

今月もう一つのリカバリー講座の企画は、
薬剤師さんをお迎えして皆で話し合う機会を持つことでした。
昨年に引き続き、普段デイケアでは接する機会のない職種の方を交えて、薬について効果や困りごとなど、色々とディスカッションをすることが出来ました。

リカバリー講座「薬剤師さんと話そう」
リカバリー講座「薬剤師さんと話そう」

メンバーからは、

「血中濃度について学ぶことが出来て良かった」

「薬局では今まで聞けなかった薬の基本的なことを知れてよかった」

「色々質問が出来て良かった。睡眠薬についてももっと色々聞けたら良かった」

「薬剤師、医師、どちらも薬の知識がある職種だが、何を聞いたらいいのかこれまでは分からなかった。それぞれの役割分担を知ることが出来て良かった」

「普段は薬をのむ時間をあまり考えていなかった。今日話を聞いて、適正な時間でのもうと思えた」

などの声が聞かれました。

レクチャー、質疑応答などしていると、1時間があっという間に過ぎてしまいました。
今後もまたぜひ、こうした機会を作っていきたいと思います。

※あっ、ところで何の関係もないですが、
この季節は地域散策も行ったので、なごみの桜の写真もぜひご覧ください(^_^)

リカバリー講座<就労>

◇11月9日

今月のリカバリー講座<就労>では、野々市市から障害福祉に関する講師の方をお呼びして、色々な福祉サービスについて
お話を伺う機会を設けました。

リカバリー講座<就労>

福祉サービスも色々な種類や、少々とっつきにくい手続きなどもあり、意外と皆さん、知っているようで知らないことが多かったりします。
サービス紹介と、実際に利用している方のお話、それを踏まえてのディスカッションを行いました。
メンバーの感想はこのような感じです。

「普段お会いしない外部の方からのお話は新鮮で、楽しく話を聞けました」
「この機会に色々な話や、福祉サービスについて知ることが出来てよかった」
「サービスについて詳しく知ることで、安心して生活が送れると思えた」
「実際に話を聞いてみて、福祉サービスについてイメージがアップした。想像だけだと分からないので、直接話が聞けてよかった」

などなどです。

リカバリー講座<就労>

確かに、知識として知っていることも、実際の利用に関わっている方から直接詳しくお聞きすることで、全然違った見え方がしてくることってありますよね。
これからも、色々な機会をここオリーブで作っていきたいと思います。

リカバリー講座

◇8月24日

今月のリカバリー講座では、院長が講座を担当しました。
時々、こんな風に登場いたします。今回のテーマは「言葉」「語り」について。

リカバリー講座

「言葉は、世界を変えることがある」
「自分を変えていく可能性がある」
「自分のストーリーを語り続けることで、物語が更新されるもの。色合いが変わっていく」

こうしたお話をメンバーとともにしていきました。

リカバリー講座

「デイケアは本来、ありのままの自分で居る場所。たとえ混乱していたとしてもそのままの姿でいい、病名にも関係なく、存在を否定されない感覚をたくさん得ていくことが必要」

「そういうありのままの自分に対し言葉を紡いでいくことで、自分の人生、自分の物語を更新していこう」

「言葉を介した関わりの中で、必ず回復していける。語ることを忘れず続けていって欲しい」

院長からのこうしたメッセージを受け、メンバーからも、たくさんの感想をいただきました。

リカバリー講座

「『来るだけで回復になる』という話を聞けて良かった」

「遊びにくるぐらいの気軽さで来られて、それで回復になるのは『ラッキー!』と思った」

「自分だけじゃなく、皆の回復を聞くのも治療になるんだと分かった。他者の回復の中で、自分を見守る…そんな印象を受けた」

「言葉って時に傷付けることもあるけど、言葉に良いイメージを持てて良かった。言葉によって自分の世界を否定してしまうこともある、と分かった」

「『物語を語る』がピンと来なかったけど、病気について、症状について話すことも『物語』なのかな、それが回復なのかなと思った」

「参加することで自分のことも自然に話せた。人と触れ合うことが出来る場所、共感できる場所だと分かった。通所を続けていきたい」

これからもスタッフ・メンバー含め、色々な顔ぶれの中で色々な話をしていきたいです!
どうぞご参加をお待ちしております。